For every homeopath.
For every patient.
すべてのホメオパス、そしてホメオパシーを
必要としているすべての方々のために
前会長挨拶
さらなる活動の充実と発展を目指し、新たな体制のもとで活動をステップアップしていきたいと思います
日本ホメオパシー協会前会長
久 伸輔
医師。現代医学ではカバーしきれない部分に対応できる療法を模索するなかで、その手段の1つとして学び始めたホメオパシー。しかしその世界観に魅せられて、ホメオパシー医として活動を始める。現役ドクターならではの視点から、ご自身の経験と考察をふまえて、今現場で起きている事柄や西洋医学での臨床をホメオパシーと照らしあわせて伝えてくれる。穏やかな人柄も人気である。
拝啓 晩秋の候、会員の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素より当協会にご理解とご協力を賜り、誠に有難うございます。心より感謝申し上げます。
さて、予てよりお知らせしてきました通り、会員の皆様にお届けできる新たな環境・体制が整って参りましたので、今後の協会の展望とともにお伝えさせていただきます。
そのような動きの中にあって、当協会も世界の一員として、会員の皆様が世界のホメオパシー機関と同等の水準で研鑽の機会が得られるようにすることが大きな使命の一つとなってきます。また、今まで以上に世界にも広く目を向けた活動や情報発信が必要になって参ります。
それらを担う団体として、当協会はさらなる活動の充実と発展を目指し、この改元の年に相応しく、新たな体制のもとで活動をステップアップしていきたいと思います。
当協会設立よりずっと協会を支え続け、また世界との繋がりに比類のない役割を果たして来られた永松幸和先生と、深い理解に基づいたホメオパシーの啓蒙を続けて来られた森井啓二先生、このお二人に協会会長のバトンをお渡し致します。
まさに、これからのミッションに最も相応しいお二人・ダブル会長のもとで、日本ホメオパシー協会はさらなる充実と発展を目指して参ります。HPもこれを機会に一新しますし、さらに活動内容や人脈の拡充を図っていきます。
私もまた、引き続き協会の理事として、微力ながら皆様とともに日本のホメオパシーの活性化のために力を尽くしていく所存です。皆様には、新たな段階を迎えた協会を担う力として、ぜひ引き続きお力をお貸し下さいますようお願い申し上げます。
私たちは、縁あってこの日本で共にホメオパシーを学び、ホメオパシーを愛し、そしてホメオパシーを多くの方々の人生に役立てていただきたいという意思をともにする仲間です。この仲間の輪をさらに大きく広げながら、お互いに切磋琢磨し、日本のホメオパシーがさらに活性化し、そして世界にも大きく働きかけていくことができますよう、共に力を合わせて歩んで参りましょう!
何卒よろしくお願い申し上げます。
新会長挨拶
皆様と共に日本のホメオパシーの新しい時代を作っていけたらと願っています
日本ホメオパシー協会会長
永松 幸和
ハーネマンアカデミー英国校をはじめ、スクールオブホメオパシー(Misha Norland)、ダイナミススクール(Post Graduate/Jeremy Sherr/2度)を卒業。現在もインドのThe Other Song Academy(Rajan Sankaran)に毎年2回通い、海外のセミナーにも意欲的に参加している。上記3校の恩師等をはじめ、Jan Scholten氏、George Vithoulkas氏、Massimo Mangialavori氏など、国内外のホメオパスに数多くの知己を持つ。意欲的に学び続けることを信念とし、これまでに診てきた患者は2万人以上にものぼる。
ハーネマンアカデミー校長、日本ホリスティック医学協会会員、英国Society of Homeopaths日本会員第1号、WISH(World Institute for Sensation Homeopathy)会員。
2019年、今年はレオナルド・ダ・ヴィンチが亡くなって500年になる年です。
この夏、ウォルター・アイザクソンの著書『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を、目を見張る思いで読みました。
芸術と科学といった異なる分野を結びつけ、創造性(クリエイティビティー)を生み出している巨匠ダ・ヴィンチ。
幾度も観ているパリのルーブル美術館の「モナリザ」は、人間の動きや感情の細やかな表情を学んだ人間心理への洞察の全てが、完璧に調和している作品です。
500年経った今尚世界の人々に感動を与えてくれるダ・ヴィンチの作品の数々。巨匠の好奇心。普遍性。
クセがあり、こだわりが強く、茶目っ気があり、すぐに気が散るなど、きわめて人間的であったようです。その一途な探究心と人生から、私たちもホメオパシーについて、人生について、多くを学ぶことが出来ます。
- 飽くなき好奇心を持つ
- 学ぶこと自体を目的とする
- 子供のように不思議に思う気持ちを保つ
- 観察する
- 細部から始める
- 見えないものを見る
- 熱中する
- 脱線する
- 事実を重んじる
- 先延ばしする
- 「完璧は善の敵」真の芸術家は見えない部分の美しさにもこだわる
- 視覚的に考える
- タコツボ化を避ける、芸術は科学であり科学は芸術である
- 届かないものに手を伸ばす
- 空想を楽しむ
- 自らのために制作する
- 他者と協力する
- リストを作る
- 紙にメモを取る
- 謎のまま受け入れる
なんとも忘れないでおきたいことばかりです。ダ・ヴィンチから考えるヒントを沢山もらった夏でした。
2019年、令和元年、新しい時代が始まりました。尊敬する師匠が話していました。「20世紀のアート」として誕生したキュビズムにおけるピカソやブラックのように、私たち一人一人が新しい時代を創造するホメオパスになるのだと。
よく講義の時に話します。宇宙のこと、地球のこと、自然界のこと、世界史、そして人類の病の歴史を一緒に学ぶと、もっとホメオパシーを楽しく、深く、学ぶことが出来ると。
ホメオパシーは、長くて短い道のりの中、様々な形で広がってきました。日本ホメオパシー協会は、これから医師、獣医師、医師でないホメオパスの皆様で力を合わせ、ひとつになっていきたいと考えております。
共に学び、励まし合い、他者と協力しあいながら、日本のホメオパシーの新しい時代を作っていけたらと、心から願っています。
それぞれの能力を適材適所に活かしたチームを組んで、理想的な医療を目指すことが大切
日本ホメオパシー協会会長
森井 啓二
日本ホメオパシー獣医学会会長。北海道大学大学院獣医学研究科卒業後、オーストラリア各地の動物病院で研修。1980年代後半から動物病院院長として統合医療を開始。日本ホメオパシー医学会認定専門医として同医学会理事・同会獣医師部会代表・国際獣医ホメオパシー学会日本支部代表を歴任。
著書に「臨床家のためのホメオパシーマテリアメディカ」「臨床家のためのホメオパシーノート」「実践 動物と人のためのホメオパシー」「君が代:宇宙深奥からの秘密の周波数」「君が代から神が代へ上・下」「光の魂たち・動物編」など多数。
私たちに内在する純粋な治癒力は、自然界の創造的エネルギーと同じ源からやってきます。その治癒力を上手く引き出すことが理想的な治癒に繋がります。
現在の私たちは、自然界とは一歩離れた社会の中で生活しています。その中で、最先端の医学として主に肉体の機能の部分に集中した治療法を目覚しく発展させてきました。その結果、多くの疾患の治療が可能になった反面、現代医療の限界点や問題点が浮き彫りになってきました。現代の最先端の医学では、生体が肉体と心と魂から成り立っていることを理解しているにも関わらず、肉体と心と精神まで一貫した治療は一般的ではありません。
理想的な治療は、肉体とエネルギー体の両方を調和させることで得られます。現代医療の優れた長所と伝統医療やホメオパシーに代表される自然の摂理に沿って自己治癒力を引き出す医療の優れた長所を統合することにより、よりよい患者中心の医療が実現可能となります。
理想的な医療は、一人で達成できるものではありません。複数の治療に従事する人たちの個性を活かしたチームを構成し、多角的なアプローチをすることによって、 よりよい医療へと高める努力をすることが必須になります。そこにはホメオパシーも含まれます。 多忙な医師や獣医師だけでは、長時間にわたる詳細な問診や治療前後のカウンセリングなどは困難です。ホメオパスだけでは、病気に対する広範囲な知識や最善の治療方法の選択、治療技術は不十分です。それぞれの能力を適材適所に活かしたチームを組んで、理想的な医療を目指すことが大切になります。
この世界的な大きな流れは、今後の医療の主流になってくることは確実です。私たちは、今これらの優れた統合医療を学び発展させていく絶好の機会を得ています。肉体を修復する優れた治療法の一つが外科手術であるならば、エネルギー体を治癒に導く最も優れた治療法の一つがホメオパシーです。ホメオパシーは、大自然の波動をそのまま心身の波動と共鳴させることにより、調和をとっていくからです。
さらに、病気は、「愛」や「自分自身に向き合うこと」「忍耐」を学ぶための学習であり、治療される側も治療する側も共にそれを意識することが霊的成長に繋がります。
一つの病気の治療過程を通して、ただ病気が治ることだけに満足せず、治療に関わったすべての人たちの霊的な成長を願い、それがすべての存在に対する貢献へとつながっていくという崇高な理念を持つことが何よりも大切です。
ホメオパシーはエネルギー医療の一つとして、今後さらに発展していく分野です。それを正しく使いこなしていくためには、しっかりとした知識と技術を身に着けて、膨大な時間をかけて研鑽を積んでいくことが必要となります。その努力は、今後の発展に重要な役割を果たすことでしょう。